運動量増・感性を育む「リトミック活動」

 今年度も、特別非常勤講師に井上景子様をお迎えし、各学年1時間体育の「リトミック教室」が開催されています。今週は、1年生から4年生まで実施します。

 「リトミック」というものが、一般に知られるようになったのは、女優・タレントの黒柳徹子さんによる自伝的物語である『窓ぎわのトットちゃん』(1981年講談社)が出版されてからです。黒柳さんが入園したトモエ学園で行われていたユニークな教育方法の一つが「リトミック」だったのです。そんな、「リトミック」が一般的になり、現在では、リズムを使って、音楽を体で体験し、想像力や表現力を養い、心と体の調和を作り出す「総合教育」と言われています。
 本校児童は、幼稚園から継続で活動を進めてきています。「音楽教育」と言えば、楽譜のとおりに、演奏したり、歌ったり、できるようになることを目指します。また、「リズム体操」では、みんなで決まった振り付けを、同じようにできるように練習します。でも、「リトミック」は少し違います。井上先生が演奏するピアノのリズムを聞いて、自分が感じたように自由に表現します。そして、体全体で、リズムを表現します。このリズム運動を通して、音楽を聴く集中力、リズムをイメージする想像力、リズムを体で表す反応力や表現力、さらに、心のイメージを体で表現することにより、心身の調和を作り出します。同時に、音楽の楽しさを感じ、感性が磨かれていきます。そんな活動を子どもたちは、楽しんでいます。