544校長室のひとり言(ある言葉)

恩師が亡くなりました。
K先生は小学3・4年生の時の担任です。

告別式に向かう途中、
脳裏に様々な思い出が浮かんできました。
雪上サッカーで先生にスライディング!
大げさに倒れた後に褒めてくれたこと
かぜ気味の時、粉末うがい薬を半分にして
先生と一緒に洗面所でうがいをしたこと
特設ソフトボールクラブに入部すると
左打者への転向を勧められたこと 等々
取るに足りない出来事なのですが、
私にとっては、価値のある思い出です。

極めつけは、私が教員になって2校目
3月に定年退職したK先生が、すぐの4月
臨時職として私の勤務校に赴任したこと。
つまり、一緒に働く機会を得たのです。
ある行事の反省会で、K先生に言われた
ひと言が、強烈に印象に残りました。
「いずれ、担任しなくなる時が来るよ。」
K先生は、一教諭を貫いた方でした。
その先生が、自分には管理職を???
酒が入った頭は、その真意が理解不能で
混乱したあげく、ボロ泣きをしました。
当時の私は、担任一択でしたから。
「管理職志望となる時機が来るまでは、
 その職、担任を全うしなさい。」
冷静になった頭はそう受け止めました。
それからです。
毎年の、新たな出会いに際しては、
全力を注いできた(つもりです。)

運動が好きで、大の得意だったK先生
ご遺影は、先生らしくジャージ姿でした。
明るく朗らかな声で、「永島君!」
そう呼ばれた気がしました。
先生の満面の笑みを見ていると、
涙が止まりませんでした・・・。
合掌