東北地方唯一の短甲(たんこう※よろい)を間近で見て!

 本日、四穂田古墳出土品の「6年生歴史体験授業」が2校時目に、短甲をはじめとする複製品、復元品を持参いただき、福島大学:菊地芳朗先生、県立博物館:高橋満主任学芸員様、福島大学行政政策学類考古学研究室の学生2名をお迎えして行われました。

 まず、学生さんより「四穂田古墳」と出土品の説明がありました。

 2011年9月、中島村町畑地区において東日本大震災により壊れた墓を直していた時、東北地方初となる鉄製短甲(よろい)(※三角板鋲留短甲)を含む、古墳時代の武器・武具等が出土し、地名から「四穂田古墳」と名付けられました。副葬品の特徴から四穂田古墳は、今から1600年前につくられたと考えられています。
  東北地方唯一の短甲(よろい)等は、2014年~2016年に修復を受けた後、2018年4月に福島県指定重要文化財に指定され、現在は、福島県立博物館(会津若松市)において保管・管理されています。中島村生涯学習センターにはこれらの複製品等が展示されました。

 その後、県立博物館:高橋満主任学芸員さんより、今回、東北地方初の出土と言われている「短甲」について、解説をいただきました。

   

 次に、「大刀」の第一人者として知られる福島大学:菊地芳朗先生より、古墳時代の刀は「大刀」と書きます。武家社会での刀は「太刀」と書きます。どこが違うか分かるかな?とお話をいただき、子どもたちは、考えました。古墳時代の「大刀」は戦うために作られたものではなく、副葬品として納められたものなので、刀にそりがないことなどに気づきました。

  

  

 質問では、古墳時代に鉄をどのようにして調達したのか、大刀は切れたのか。など、良い質問が子どもたちからだされ、専門の両先生がしっかり応えてくださいました。

  

   

 そして、実際に復元品の「短甲」よろいを22名の子どもたちと担任の先生までつけさせていただき、重さ5㎏を体験しました。この体験で、戦わないのにどうしてよろいが存在するのかなどを学ぶことができました。

  

 最後には、手袋をつけて、実際に複製品に触らせていただきました。

 中島村から出土した貴重な歴史の産物にふれ、郷土のよさにも触れることができました。本日は、ご多忙の中、両先生、学生さんにご来校いただきありがとうございました。

 ※本日は、テレビユー福島6CHの取材も入っており、11:49~11:53の「おひるのニュース」と18:15~19:00「Nスタふくしま」(18:50位の放映)で放映されるとのことです。保護者の皆様には、まちcomメールで「お知らせ」をさせていただいております。ご覧頂ければ幸いです。

◆テレビ放映内容から◆